未経験でも始められる販売の仕事ですが、派遣は安定しないと考えている方も少なくないでしょう。確かに不安定ですが、無期雇用型派遣を選べば安定性を高められます。ここでは派遣が安定しないとされる理由や、無期雇用派遣のメリットやデメリットをご紹介します。
派遣が安定しないといわれる理由の一つが給与です。一般的な正社員の場合、給与は月給で、毎月一定の収入が担保されています。一方の派遣は時給制が多く、出勤日数や勤務時間によって収入が変動します。アルバイトほどではないものの、収入の安定性には不安が残ります。
例えば、時給1,500円で1日8時間働いた場合、20日働けば収入は24万円です。しかし、15日しか働けなかった場合、収入は18万円に下がります。
雇用主が派遣先でないことも派遣が安定しない理由の一つです。派遣社員は、派遣会社と雇用契約を結び、指定された派遣先で仕事を行います。正社員やアルバイト・パートと違って間接雇用であり、派遣先と直接の雇用関係を持たないのです。
そのため、派遣先の経営不振や人員削減などの影響を受け、最悪解雇(派遣切り)されてしまうリスクがあります。間接雇用の派遣社員は、直接雇用の正社員などより解雇しやすいため、こうした事態が度々起こります。
雇用期間の制限も派遣の立場を不安定にしています。派遣の雇用期間は法律で定められており、同じ部署で最長3年までしか働くことができません。どれだけ自分に適した仕事であっても、3年経ったら別の部署へ移動しなくてはいけないのです。
例外もありますが、ほとんどの方は同じ部署で3年しか働けません。もちろん派遣会社は別の案件を紹介してくれるものの、自分の希望条件に沿っているかは話が別です。
参照元:厚生労働省公式HP(PDF)(https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11650000-Shokugyouanteikyokuhakenyukiroudoutaisakubu/0000204879.pdf)
派遣の仕事は若年層向けのものが多く、年齢が上がるにつれて仕事が減っていくのが実情です。派遣会社が持つ案件にもよりますが、選択肢は徐々に少なくなるでしょう。
安定して仕事を獲得するには、年齢に見合ったスキルや経験がないと厳しいのが現実です。次の仕事も決まりにくくなるため、働き方を見直す必要性も出てくるでしょう。
一般に安定しないといわれる派遣ですが、少しでも安定性を高めたいなら無期雇用派遣を検討しましょう。
無期雇用型派遣は、契約期間を定めずに派遣社員として働く雇用形態をいいます。有期雇用の派遣社員と同じように、雇用主が派遣会社である点は変わらない一方、雇用期間の定めはなく、3年以上連続して同一の派遣先で働けます。
なお、有期雇用の派遣と比べてメリットが多い反面、少なからずデメリットもあります。自分のライフスタイルに合わせて判断しましょう。
無期雇用派遣のメリットは、通常の派遣と比較して収入が安定しやすい点にあります。いわゆる3年ルールの対象外になるため、収入が途絶えるリスクが低く、仕事を探す頻度を減らせます。
また、派遣会社によっては昇給制度を設けているほか、ボーナスが支給されることもあります。正社員に近い条件で働けますので、収入の安定性は高まるでしょう。
キャリアを築ける点も無期雇用派遣のメリットといえます。無期雇用派遣は、通常の派遣とは違って3年ルール対象外のため、長期的なキャリアを形成できます。5年先・10年先を見据えて、派遣で経験を積んだり、スキルを磨いたりすることも不可能ではありません。
また、派遣で身に付けた経験やスキルは、転職で活かすことが可能です。一般企業へ転職し、正社員採用を目指すのもよいでしょう。
無期雇用派遣になれば、研修を受けたりキャリアを相談したりすることも可能です。無期雇用派遣を行っている派遣会社は、法律で「キャリア形成支援制度」の導入が義務付けられています。派遣社員に対して、キャリア研修制度や相談窓口を整え、キャリア形成をサポートすることが派遣会社に求められているのです。
そのため、無期雇用派遣として働けば、派遣会社が提供する研修や支援制度を利用できます。
一方、無期雇用派遣のデメリットといえるのが働き方の自由度です。派遣の仕事は、好きな職場で期間を限定して働ける(自分の好きな間だけ働ける)メリットがあります。例えば仕事が合わない場合、契約更新時に別の案件を紹介してもらえますし、長期間休んでプライベートを楽しむことも可能です。
しかし、無期雇用派遣は派遣会社に常時雇用されるため、実質的な立場は正社員とほぼ変わりません。自分の都合で仕事を変えたり、長期休暇を取ったりするのが難しくなります。
書類選考や面接がある点もネックです。通常の派遣は、スキルや希望職種などを伝えれば登録が完了します。一方、無期雇用派遣は一般企業への就職・転職と同じで、派遣会社による書類選考や、面接を受けなければいけないのです。少しでも採用率を上げたい方は、通常の就職・転職のように、しっかり対策しておくとよいでしょう。
当メディアでは、販売職の派遣会社33社を調査し、「収入重視」「アパレル希望」「勤務時間重視」の3つの項目別でおすすめの派遣会社を紹介しています。派遣会社選びで悩んでいる方は、こちらも併せてご活用ください。
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※1 派遣元の正社員として採用され、派遣先の店舗で勤務する雇用形態です。
※2時給は月給をもとに計算しています。
※雇用形態は、2023年9月28日時点に確認できた販売職の案件を調査した結果を記載しています。
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